カサマフィルムのはたです。
映画の完成以来、現地の子どもたちやお世話になった方々にいち早く映画を観てもらいたい。そんな思いを抱きながらも、人工透析とそれによる体調不良によりなかなかかなわなかった夢が、ようやく叶う日がやってきました。
本日、小林茂監督、吉田泰三カメラマン、小林眞人制作デスクの3名と支援者の方々がケニアに向けて出発します。
現地ではまず、映画に出演頂いた方々に個別に映画を観ていただき、ケニアでの上映を行ってよいかどうか合意をとる作業がはじまります。その後、来月には小さな規模でも一般上映会ができればと思っています。今回のために日本から小型プロジェクターも新規購入して持参! 意気揚々と、行ってまいります!(私自身は行けないのですが...(^^;;)
以下、小林監督からのメッセージです:
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『チョコラ!』をご支援していただいたみなさまへ。
『チョコラ!』の撮影から4年。このたび、その舞台となったNGOモヨ・チルドレン・センターの「子どもたちの家」完成式にあわせ、映画をストリートの子どもたちにみてもらうために、ケニアを再訪します。
期間は10月後半から11月半ばまでです。
チャリティの意味を含んだナイロビマラソンに、同行スタッフが10キロと、フルマラソンに出場もします。
私の透析はナイロビの病院しかありませんので、週3回はナイロビ通いです。
ケニアのみなさまにむけた挨拶文を英語とスワヒリ語に翻訳中です。その文章を掲載します。
ジャカランダのきれいな季節に、ケニアを再訪できますことに、まず感謝の言葉を捧げます。
2006年、Thikaの町を舞台に、ストリートで生きる子どもたちを描いたドキュメンタリー映画を撮影いたしました。
その後、翻訳、編集に長い時間を要し、2008年に完成しました。
映画の題名は『チョコラ!』としました。
映画の最後、暗い路地の片隅で、ペンキの缶でピラフを作り、その缶を叩きながら、子どもたちが歌い踊るシーンがあります。
もう 僕には寝場所がない トラックの下が僕の寝床さ
僕のからだに寒さが襲いかかる
警察には泥棒って言われ 人々からは"チョコラ"と罵られる
本当に貧乏はたまらない
魂の救済は 続く
魂の救済は 続くのさ
僕たち子どもの魂の救済が
この「俺たちはチョコラだぜ! それでも、生きてるぜ」という気持ちをタイトルに込めました。
この間、私は透析治療となり、本来なら、完成後、いち早くケニアの皆さんにお見せしなければならないのに、それができませんでした。
一方、日本では、多くの方々のご尽力によりまして、2009年、日本各地の劇場や小さなホールで上映することができました。
子どもたちの思春期の心情と、生きるエネルギーが交錯するこの映画は大きな反響を呼びました。
「生きるって、たいへんなこともあるけど、おもしろいぜ」。
映画の中のケニアの子どもたちはこう言っているようです。
経済発展が世界の注目を集めながら、その陰で、子どもを含め、年間3万人以上が自死する日本。
この映画は私たちに「生きる意味」をあらためて問い直します。
日本での映画公開と同時に、ケニアのNGOモヨ・チルドレン・センターの「子どもたちの家」設立キャンペーンを行いました。
その募金を基に、このたび、家の完成式を迎えます。
最後に、映画の制作にご協力いただきましたケニアの関係者の皆さまに御礼申し上げます。
また、自らの覚悟をもって、カメラの前に立っていただいた皆様に深く感謝します。
2010年10月
ドキュメンタリー映画『チョコラ!』 監督・小林茂。スタッフ一同。


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