宣伝ブログ

12.5 東村山上映報告

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12月5日(日)、東京・東村山駅前のサンパルネ・コンベンションホールにて「チョコラ!」上映と、小林茂+教育評論家・斎藤次郎さんによるトークショーが開催されました。子ども連れの方も多く見受けられ、用意された100席の座席もすぐにいっぱいとなりました。ご参加の皆様には御礼申し上げます。アンケートの中から、ひとつご紹介します。

上映中、息苦しくなることが何度かあった。"なんでかな"と思うと、"汚れ"への嫌悪感だった。油まみれの服、土やアカのついた体、ツメにはさまっている土・・・。嫌悪の理由に気づき、自分はこの映画の中の人たちを同等として見ていない、というショックを受けた。悲観的な目で映画を見て、自分の思いに気づき、混乱していた時、斎藤さんと小林監督の考えに救われた。どんな汚い(下線の下に、生き方、考え方、の文字あり)場面でも光を見い出せるということに。子どもの笑顔の強さ、力にはかなわない。

自分の感じたままを言葉にしますと、それが、ひとつの指針になります。しかし、その指針は風や嵐で揺らぎ、その中でまた、たぶん、より深い指針へと変化 していくのだと思います。その変遷こそ人生そのものです。それが生きていることのすばらしさのように思えてなりません。(小林)



※この日のトークショーの模様はこちらより録画がご覧頂けます。
» 映画「チョコラ!」東村山上映 挨拶

» 映画「チョコラ!」東村山上映トークショー

映画を持ってケニアを再訪してきた小林監督から画像と報告文が届きました。
これをベースとした内容の文章は、11月27日(土) 新潟日報を皮切りに、北海道新聞や徳島新聞にも掲載される予定です。それぞれ各地にお住まいの方はお楽しみに。


ケニア再訪―完成した映画を子どもたちに届けて
小林茂


 アフリカ・ケニアのストリートで生きる子どもたちの日常と心情を描いたドキュメンタリー映画「チョコラ!」。(チョコラはストリートチルドレンの呼称)。この映画をもって、カメラマンの吉田泰三(ゾウ)さんらと、4年ぶりにケニアを再訪した(10月24日~11月10日)。映画に登場する人々に見てもらうためである。私はナイロビの大学病院まで週3回人工透析に通うという日程であったが、皆に助けられて、目的をほぼ達成した。そして、この映画がケニアで新たなスタートラインに立ったという思いを強くもった。

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 首都ナイロビから北東へ45キロの地方都市ティカ。街の賑わいは変わらなかったが、子どもたちに変化があった。路上で亡くなったマウラ。シンナーで精神を病んだ少年。夜、泥棒とまちがわれたのか射殺されたというスティーブン。一方、シンナーを止め、学校に復帰した子どもや、職業訓練校に入学した子どもなど、さまざまな人生模様があった。

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 タウンのはずれにNGOモヨ・チルドレン・センター(松下照美主宰)の「子どもたちの家」が建った。昨年の映画公開と同時に、設立キャンペーンがすすめられた家である。
日本からのサポーター、ストリートの子どもたち、ケニアの関係者など200人余りが集い、その完成を祝った。誰もがテルミ(松下さんは地元ではこう呼ばれている)の実直な子どもとの関わり方に賛同の声を上げた。アフリカで活動を始めて16年目のことである。
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 「コバとゾウ(監督とカメラマンの通称)がもどってきた」という情報が伝わり、そこで何回も上映会を開いた。
 メタルやプラスチックを拾うグループが大勢かけつけてくれた上映会は、大騒ぎだった。しかし、個々の内面を映し出す場面では、静かに見守った。もう、彼らは大人であった。
その中のひとり、ボダボダ(自転車タクシー)の運転手をしているムイガイ(22)が「どうしても家にきてほしい」という。ゾウさんと二人でスラムの一角にある小さな部屋を訪ねた。なんと、お嫁さんとよちよち歩きの子どもが出迎えてくれたのだ。
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 「映画を見て苦しい時代を思い出した。家もなく、食べるものもなく、街で寝起きしたもんだ。メタル拾いで少しずつ金をためて自転車を買った。今は、家族もできて幸せだ。しかし、あの頃の気持ちを忘れてはいけないと思った」と彼は語った。思春期から青年期へ移行する4年の歳月の重みを感じた。

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 映画の中では、父親との確執を描いたアンドリュー(18)にも会えた。今は、シンナーをやめ、イギリス人の青年からスポンサーになってもらい、費用が高い私立の寄宿舎つき小学校の6年生。(ケニアは小学校8年制)。この時期、小学校卒業の国家試験があり、学校が休みになったので、会いに来てくれたようだ。「以前の自分とはちがう。映画は見たくない」というようなことを言っていたと松下さんから聞いていたので、私の下手な英語であったが、「自分も親や社会に反発した。だれもがそういう時代を通過していく」「何が幸せか、物や金で計れないこともある。自分らしい人生を歩んでほしい」などと、彼のシーンに託した思いを、1時間ほども話したらしい。(私は夢中でよく覚えていない)。

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 二人だけで大きな画面で映画を見た。松下さんが「映画はどうだった」と聞くと、「よかった」と言った。そして、ゾウさんと3人で、アンドリューが行ってみたいというタウンにできた新しい店でランチ。別れぎわに「今日、家に帰る」と彼はポツリと言った。

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 HIVに感染していることを公表して映画に出てくれたルーシーさん(30歳)。二人の子供も登場する。私は思い切って、ケニアでの上映の可否を聞いた。「どこでも上映はOKよ。エイズを抱えながらも働いて子育てしていることを知ってほしい」。毅然とした言葉だった。彼女はHIV感染者に対するカウンセラーの仕事をしていた。「公立病院が把握しているエイズ患者だけでも3800人。それも氷山の一角。家の中に縮こまっている人も多いのよ」

ナイロビでお世話になった日本人関係者への上映会の時のこと。小学生の男の子が映画の感想を述べた。「チョコラは悪い人間だと思っていたけれど、映画を見て、さまざまな事情があって、そうしているんだと思いました」。その「さまざまな事情」という言い方が、小学生から飛び出したので、一同、一瞬の驚きの間があって、拍手がわいた。

 以上、簡単ながら、ケニア再訪の報告とする。ほかに、特記すれば、ナイロビマラソンにモヨ・チルドレン・センターの関係者も出場。全員完走。特にゾウさんのフルマラソン完走。4時間50分。全員歓喜の中でのゴールだった。

 ケニアで子どもたちといっしょに「チョコラ!」を見て、この映画にはまた、新たな側面があるように感じた。今回の旅で、ようやく映画が完結した気持ちになった。

スタッフがケニア再訪! 本日出発!

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カサマフィルムのはたです。
映画の完成以来、現地の子どもたちやお世話になった方々にいち早く映画を観てもらいたい。そんな思いを抱きながらも、人工透析とそれによる体調不良によりなかなかかなわなかった夢が、ようやく叶う日がやってきました。
本日、小林茂監督、吉田泰三カメラマン、小林眞人制作デスクの3名と支援者の方々がケニアに向けて出発します。

現地ではまず、映画に出演頂いた方々に個別に映画を観ていただき、ケニアでの上映を行ってよいかどうか合意をとる作業がはじまります。その後、来月には小さな規模でも一般上映会ができればと思っています。今回のために日本から小型プロジェクターも新規購入して持参! 意気揚々と、行ってまいります!(私自身は行けないのですが...(^^;;)

以下、小林監督からのメッセージです:

***

『チョコラ!』をご支援していただいたみなさまへ。

『チョコラ!』の撮影から4年。このたび、その舞台となったNGOモヨ・チルドレン・センターの「子どもたちの家」完成式にあわせ、映画をストリートの子どもたちにみてもらうために、ケニアを再訪します。
期間は10月後半から11月半ばまでです。
チャリティの意味を含んだナイロビマラソンに、同行スタッフが10キロと、フルマラソンに出場もします。
私の透析はナイロビの病院しかありませんので、週3回はナイロビ通いです。
ケニアのみなさまにむけた挨拶文を英語とスワヒリ語に翻訳中です。その文章を掲載します。

ジャカランダのきれいな季節に、ケニアを再訪できますことに、まず感謝の言葉を捧げます。
2006年、Thikaの町を舞台に、ストリートで生きる子どもたちを描いたドキュメンタリー映画を撮影いたしました。
その後、翻訳、編集に長い時間を要し、2008年に完成しました。

映画の題名は『チョコラ!』としました。
映画の最後、暗い路地の片隅で、ペンキの缶でピラフを作り、その缶を叩きながら、子どもたちが歌い踊るシーンがあります。
  
  もう 僕には寝場所がない トラックの下が僕の寝床さ 
  僕のからだに寒さが襲いかかる
  警察には泥棒って言われ 人々からは"チョコラ"と罵られる 
  本当に貧乏はたまらない
  
  魂の救済は 続く
  魂の救済は 続くのさ 
  僕たち子どもの魂の救済が

この「俺たちはチョコラだぜ! それでも、生きてるぜ」という気持ちをタイトルに込めました。 

 この間、私は透析治療となり、本来なら、完成後、いち早くケニアの皆さんにお見せしなければならないのに、それができませんでした。
一方、日本では、多くの方々のご尽力によりまして、2009年、日本各地の劇場や小さなホールで上映することができました。
子どもたちの思春期の心情と、生きるエネルギーが交錯するこの映画は大きな反響を呼びました。

「生きるって、たいへんなこともあるけど、おもしろいぜ」。
映画の中のケニアの子どもたちはこう言っているようです。
経済発展が世界の注目を集めながら、その陰で、子どもを含め、年間3万人以上が自死する日本。
この映画は私たちに「生きる意味」をあらためて問い直します。

日本での映画公開と同時に、ケニアのNGOモヨ・チルドレン・センターの「子どもたちの家」設立キャンペーンを行いました。
その募金を基に、このたび、家の完成式を迎えます。
最後に、映画の制作にご協力いただきましたケニアの関係者の皆さまに御礼申し上げます。
また、自らの覚悟をもって、カメラの前に立っていただいた皆様に深く感謝します。

2010年10月
ドキュメンタリー映画『チョコラ!』 監督・小林茂。スタッフ一同。

小林監督からの報告:2月〜5月

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小林茂監督から、2月〜5月にかけて行われた日本全国での上映やシンポジウムの報告が届きました(^^)

このところ出席した「チョコラ!」上映会のご報告です。

■2月27日(土) 京都・立命館大学 上映&講演会
会場: 立命館大学 朱雀キャンパス 5F 大講義室

雪のトラブルに巻き込まれないように前日京都入りして、夜、いつもの診療所で透析。なじみの病院ができると旅が軽くなる。学生時代を含め15年も住んだ京都の町は青春そのもの。学生たちの姿に30年前の自分が重なる。
さて、立命の新校舎は堂々として、観客も学生ばかりでなく多様。京都シネマの神谷さんがコーディネイトした<シネマで学ぶ「人間の社会の現在」>。上映後、林達雄(立命館大学特別招聘教授・アフリカ日本協議会代表)さんと対談。なかなか切れ味のいい対談となった。講演録がHPにアップされた。

■4月24日(土) 東京・下高井戸「優れたドキュメンタリー映画を観る会」

4月24日(土)には、東京・下高井戸シネマにて毎年開催されている「優れたドキュメンタリー映画を観る会」にて「チョコラ!」上映。
主催の飯田さんのためなら地の果てまでも。夜9時と言うのに、会場は結構入っている。薬害スモンの関係者が仲間をさそって来てくれた。京都造形芸術大学で佐藤真監督のゼミ生も遠路駆けつけてくれた。もう覚えていないが質問がえらい専門的。たじたじ。夜中、友人宅へ転がり込む。飯田橋ギンレイホールで「シリアの花嫁」と「戦場でワルツを」を見て長岡もどり。透析ようよう間に合う。

■5月1日(土)〜 静岡・シネギャラリー

5/1(土)〜5/14(金) 静岡シネギャラリーの「子どものまなざし」特集の中で「チョコラ!」上映。津富さんと昨年この映画館の副支配人川口さんを訪ねてからずっと、川口さんは「チョコラ!」上映の機会を練ってきたが、ついに公開。川口さんの粘りと熱意の結晶。
初日、早々に家を出て、同館で小池征人監督の新作「葦牙(あしかび)」を見る。虐待されて育った子どもたちの自分の意思をコントロールできない有様は、この数年、病気や透析、友人の死などから私も同様な状態を経験していることを想起させる。いま、幼児性虐待のトラウマに苦しみ不調を重ねてきた京都時代の友人の原稿を形にしたいと思っていることにもつながった。
「チョコラ!」上映は夜。学生ら若者の多い会場となった。その後、静岡県立大学准教授の津富宏さんとの対談。津富さんはケニアに少年教育の専門家として長らく滞在されていた。一観客として「チョコラ!」をご覧になり、「まさに自分が見てきた現実がそのままに提示されていて、驚いて椅子からひっくり返りそうになりました」という感想をメールで送ってくださって以来のおつきあい。

津富「自分が少年院でみてきた子どもらが、よく逃げ出すんですね。飯もあるし、ベッドもあるし、何でかなと思っていたのですが、この映画を見てわかりました。彼ら、街はおもしろいと言ってましたもの。夜のピラフパーティなんか、私ら知らない世界ですよね。この映画を見てから赴任していたら、違ったんじゃないかとさえ思います(笑)」

少し長くなるがある学生(女子)の評を一部掲載します。

拝見した「チョコラ!」は本当に素晴らしくて、子供たちがチョコラと呼
ばれケニアのストリートで力強く生きる姿と、仲間で遊んだり、食事をしたりし
ている時の楽しそうな表情が、生きることの大変さとそれより少し多いくらいの喜
びが人生には沢山詰まっているのだと教えてくれているようでした。
「チョコラ!」に出てくる子供たちは私よりも全然幼いのに、それを痛いくらい
に感じながら生きている、
そして形は違えども、私も生きていくことを、つらいことを含め、全力で楽しま
なくては味気ないなとも思いました。

ドキュメンタリーを映画館で見るというのは初めての体験で、劇的な展開のあ
るフィクションの映画よりも頭を「うーん」と傾げながらみる感じになるかも・・・
などと思っていたのですが、予想とは全然違って、フィクションよりもドラマテ
ィックでした。人間って本当に面白い! と心から思いました。
本当に行ってよかったです。ありがとうございました。

■5月4日(祝) 東京・小岩 メイシネマ上映会

5月4日(祝)、東京・小岩「メイシネマ上映会」にて、20周年を記念する作品の1つとして上映。主催の藤崎さんはガス屋さん。一年の稼ぎをつぎ込んで20年。
2日から小岩入りして映画を見る。「花と兵隊」。若き松林監督の秀作。ジャーナリスト的な動物的感性がある。これからすばらしい作品を世に送り出すでしょう。3日は朝から透析。午後、なんとプー・カンガン(シンガーソングライター・ライブハウスブンガオーナー)さんが私を訪ねて来てくれた。やあ、久しぶり。私と同じ年。1954年生まれ。私は8年前「1954」という仮題で、日本で生まれた私と、在日として生きてきた彼をダブらせて映画を撮り始めたが、病に倒れて中断。「もう、あのころの自分とはちがうよ。歌も良くなったし」とプーさん。この言葉がうれしいね。さっそく昨夜見つけた韓国料理本場の味の店へいって、辛い冷麺を食べる。
4日は本番。「チョコラ!」をしっかりと最後まで見る。伊勢真一監督、岡村淳監督、四宮鉄男監督と対談。なぜ、ドキュメンタリーか。みな好き勝手なことを言って、「映画よりおもしろい」と評判。これ、喜んでいいの?
岡村監督の「下手に描きたい」という映画。ブラジルで5歳まで過ごし日本に帰国した体験をもつ画家は、日本とブラジルを行き来しながら抽象画を描いているが、そのブラジルでの制作風景を一息に撮った作品。これでいいのだ、という映画。勇気が湧く。
5日、長岡もどり。新幹線に乗り遅れるやら、寝てしまって終点新潟まで行ってしまうやら、散々だったが、なんだか、そんなこともできるよになった自分が楽しい。透析。

この間、「チョコラ!」DVDの発売に向けて関係者スタッフが大奮闘。秦さん、感謝。また、映画会に駆けつけてくれた配給の木下さん、ありがとう。

小林茂

小林監督からの報告:年末〜新年

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小林茂監督から、昨年末〜今年の頭にかけて行われた日本全国での上映やシンポジウムの報告が届きました(^^)


 昨年は「チョコラ!」公開にあたり、ほんとうにおせわになりました。今年もどうぞよろしく、といいながらもう2月中旬ですが。このところ、私のすむ新潟地方はたびたびの大雪に見舞われ、除雪に追われる日々でした。

 昨年11月以降の私が参加した催しの報告です。愛知県知多市と碧南市で自主上映されました。ともにご縁のある所。

 知多市は柳澤寿男監督の福祉の記録映画「そっちやない、こっちや」の助手として、はじめて映画の世界に入ったところ。当時の関係者が企画して、私も30年ぶりに訪問。映画に登場してくれた方々も面会にかけつけてくださり、再会。あらためて、「そっちやない、こっちや」を上映したいという声もあがり、乞うご期待。

 碧南市は15年前「ウガンダの子どもたちの写真展」を開催してくれた方々の主催。縁をとりもってくださった杉浦祖玄さんは故人となりましたが、私自身頼りにしていた方でした。「碧南映画の会」のH先生をはじめメンバーの方々と「わたしの季節」以来の再会。碧南クリニックでの親切な透析を受ける。

 この二つの上映会の間をぬって、「岡山映画際」へ。「チョコラ!」終了後の討議が熱かった。岡山市から車で一時間くらいだからと、瀬戸内海の長島にあるハンセン病の療養所「邑久光明園」の知人らが来てくれるはずなのに来ない。その日の朝、「新型インフルエンザの感染が広がっているので外出は控えてください」と園内放送が流れ断念したとのこと。うーん、恨めしきはインフルか園内放送か。

 12月。東京の和光大学現代人間学部現代社会学科主催の「チョコラ!」上映とシンポジューム。学内ばかりでなく周辺の地域からの一般客にも解放され、大教室がいっぱいになった。パンフレットに映画評をいただいた管啓次郎さん(明治大学教授)とお会いできた。また、西研さん、ロバート・リケットさん、道場親信さんら、和光大学教授陣。和光はおもしろい大学と聞いていたが、そのとおり。先生も学生もちょっといいねえ。質問も白熱した。リアルタイムでネット放映。あとでゆっくり先生方のトークを拝聴。こういう世の中になったのか。カメラを回し続けたHさんご夫妻、お疲れ様。

» 和光大学 - 「ケニアの路上から日本の路上へ」開催報告

 「チョコラ!」ではないが、京都佛教大学の通信教育・社会福祉スクーリングで前作「わたしの季節」の上映と質疑。スクーリング生は20代から60代まで全国から来ている。これは毎年楽しみにしている講義。だって、みんな働いているから、やりとりもおもしろいんだもん。京都馬渕診療所で透析。

 札幌上映会は札幌映画サークルのお世話になりました。私はメッセージを寄せ、撮影の吉田泰三カメラマンがトーク。

 今年2月。大阪国際交流センターの国際協力ひろばで、JICA大阪主催「ワンワールドフェスティバル」の一環で「世界の子ども映画祭」中で上映とトーク。青年協力隊でケニアへ赴任された経験を持つUさんが現地の布(カンガー)で作った衣装をまとって対談。華がありました。ほか、福井市、横浜、行けませんでしたが、おおきに。

 ケニアのモヨ・チルドレン・センターの理事会が愛媛で開催されたので、松下照美さん一時帰国。東京でHさんを交えておしゃべり。「子どもの家」が完成したらケニアに私が行って「チョコラ!」を見せる計画が浮上。それは前々から思いながら体調、透析を考えると勇気がない。ぼちぼち目標とする。

 腎不全患者や病院を対象にした製薬会社のフリーペーパー「UMI」の人物紹介のコーナーで取材を受ける。4月号が全国の医療関係先に配布されます。

 2月27日(土) は京都の 立命館大学 朱雀キャンパス 5F 大講義室 で、シネマで学ぶ「人間の社会の現在」と題して上映と対談があります。詳細は公開情報へ。

小林茂

中川村上映レポート

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2009年9月6日(日)、長野県中川村で行われた上映会のレポートが、主催の「チョコラを観る会」代表・青木香糸さんから届きました。(青木さん、掲載が遅れてしまいスミマセン!)

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写真は『チョコラを観る会』実行委員会のスタッフです。長野県下伊那郡大鹿村に住む20代前半から30代前半の仲間で、初めての映画上映会開催となりました。当日までの準備、宣伝の仕方、本番の流れ、など初めての事ばかりで大変でしたが、皆でミーティングを重ね私たちなりのアットホームな上映会を開催する事ができたと思っています。当日は会場のロビーでケニアから取り寄せたケニア産のオーガニックの紅茶とコーヒーの販売、アフリカの雑貨などの物販をし、これらも含めた映画上映の必要経費以外の全ての売上金をモヨチルドレンセンターに送る事にしました。また映画の後に、25歳の日本人女性によるケニア旅行トークショウを開き、よりケニアを身近に感じて頂けたと確信しています。観客数も予想を大幅に上回る180人ほどで、小さな視聴覚室は満席で、子ども達はスクリーン前にブランケットを敷きそこに座って見てもらう事になったほどです。

チョコラを通じ、たくさんの方とケニアのストリートで暮らす子ども達と触れ合う事が出来たように感じています。そして、私達の中でチョコラはこれからも続いていきます。

裸足で軽快に、そして逞しく毎日を生きている子ども達と、子ども達の心に歩み寄り、寄り添った小林茂監督に心からの感謝とエールを送りたいと思います。

チョコラを観る会 長野県下伊那郡大鹿村 代表青木香糸

相模原上映レポート

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sagamiharalong.jpg2009年9月4日(金)、相模大野駅から徒歩10分にある相模原南市民ホール行われた自主上映会には、約200名のお客さんが来てくださいました。主催の「「水俣」を伝えるネットワーク」の田嶋さんからの報告を以下に転載させていただきます。

上映開始の挨拶をしてくれた中学生の少女たちは、こう感想を語りました。

少年たちの笑顔を見たとき、彼らは、彼らの人生を生きている、と思った。与えられた環境のなかで・・・


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来年2月相模原で開催される「写真展 水俣を見た7人の写真家たち」のプレイベントとして持たれた「チョコラ!」上映会の始まりは、この夏休みに「視覚障害者と見る写真展づくり」にチャレンジしてくれた少女たちでした。
「伝えること」「感じること」を考えている少女たちとともに、この日、200人ほどの観客とともに「チョコラ!」たちの表情を追い、彼らの気持ちをたどり、一日を見つめました。
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なぜ、水俣? なぜ、アフリカ・ケニア? なぜ、私たちの相模原? そんな問いかけをときほぐしてくれる上映後のトークでした。小林監督がどんなふうに子どもたちに寄り添ったか、1年半に及ぶ編集の過程で秦さんが、どんなふうに子どもたちをみつめるまなざしを得たか、ひとつひとつのエピソードが「チョコラ!」の映像をさらに印象深く刻んでくれました。
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今回、私たちは視覚障害者とともに見る上映会をめざして、様々な援助をいただきました。音声ガイドを体験するのが初めて、という視覚障害の方も何人か見えました。これをきっかけにして、バリアフリー上映会がこの街に根付き、そのことが障害のある者にも、ない者にとっても、ともに人生の共感を培っていくものとなることを願ってやみません。
私たちは、こんなふうに相模原に「チョコラ!」たちを迎えました。以上、ご報告まで。

「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク 代表 田嶋いづみ

今回の上映会には、私(編集担当の秦)も参加させていただきました。昨年の長岡アジア映画祭で実施した音声ガイドの原稿を細かく読み込み、内容についての理解を丁寧に確認しながら作られたニューバージョンの音声ガイドがライブで読み上げられ、FM電波にのせて映画と同時に放送されました。極力説明を排した映画と相まって、どんな方でも映画を更に楽しめる新たな表現方法であるように感じました。
田嶋さんとそのまわりに集まる個性豊かなみなさん、ありがとうございました!

モヨ・チルドレン・センターのブログ再開

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3ヵ月にわたる「チョコラ!」との連動キャンペーンを終えて7月下旬に帰国した松下照美さんのブログが、帰国後のインターネット接続トラブルや、来日中に現地で起きていた様々な "ケニア的な" 事件の数々を乗り越えて、無事更新を再開しています。
映画の前半でシンナーを取り上げられたムトゥリなど、子どもたちの元気な様子もレポートされていますので、ぜひご覧下さい。

小林監督からの報告:高崎〜広尾

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8月中旬、高崎〜東京での上映にあわせてトークショーを行った小林茂監督からのレポートが届きました。

8月15日(土)

「シネマテークたかさき」を訪ねる。控え室は椅子の部屋だが、改造する前に使われていたふすま2枚が壁に立てかけられ、訪れた監督たちのサインが残されている。亡くなった市川準監督のサインもあった。さて、この映画館はNPO法人「たかさきコミュニティシネマ」が運営する。ミニシアターの火をともすべく新作・名作・地元関係の映画に力をいれている。駅から程近い2スクリーンの劇場。なんといっても、若き女性支配人・副支配人がこころすがすがしい方々でした。運営の悩みを抱えつつも、いい映画を市民に届けようとしている。映画の前後にその方たちと長く話し合いました。励ましの言葉を語ったが、私の方が元気づけられた気がします。「よし、また、新作をもって再訪するぞ」

8月16日(日)

渋谷区広尾にあるJICA「地球ひろば」。この夏はケニア特集で、その一環として3日間の「チョコラ!」上映が企画された。担当者はみな青年海外協力隊のOBが多く、国際理解に奔走されていました。担当のIさん、お世話になりました。この日は私のトーク。会場のホールは予定の100席をはるか超え、170人が参加。熱心な方たちで驚いた。映画に即した子どもの話。「どのようにして子どもたちに撮影を受け入れてもらったのか」という質問には、「実はなにほどのことはなく、いつも子どもの脇でうろうろしているだけなのですが、撮影は対等にきちんとお願いするのです。一人一人に」と答える。

一回の喫茶室で書籍販売とサイン会と開催。この喫茶店がまた、協力的で「チョコラ!」セットなるものを用意してくださった。コーヒーか紅茶とケニアの揚げパン・マンダージのセット。マンダージはミニドーナッツではあったが、「チョコラ!」を撮影しながらよく食べたマンダージを思い出して、胃袋から現場の喧騒を思い出した。この喫茶店はおいしい上に安い。大使館などが点在する閑静な場所にあって、おすすめです。

8月某日

以前、訪問した東京都立大島海洋国際高校か映画と講演の感想文が届きました。

「アフリカの『チョコラ』はどんなに貧しくても元気に生活している様子を見ていると逆に『こっち』が貧しくもないのに何でこんなに人生ってだるいのかと思う自分が虚しくなりました」

「この映画を見て本当の幸せってなんだろうと思いました。幸せというとお金がたくさんあって何不自由なく生活できることと私は思っていましたが、彼らにとっては生きているだけで幸せなのだろう。形は違うけれど実はみんな平等な幸せなんだと思いました。私も本当の幸せを探してみたいと思いました」

「印象的なのはカンを麻袋に放り込みながら歩き回る朝のシーンです。カンカンと足にぶつかるカンの音がリズミカルで、映像の中に何の感情なのか分からない不思議な空気が流れていたことです」

いずれも長文からの抜粋ですが、最後の文章など、まるで宮沢賢治の文章ですよね。寄宿舎部主任のS先生、また、呼んでくださいね。また、別な作品で。どうもありがとうございました。


JICA地球ひろばでの上映については、地球案内人の飯田さんによる報告も併せてご覧下さい。
» 夏休みの月間国別特集ケニアで映画「チョコラ!」大好評! (JICA地球ひろば)

長岡・市民映画館をつくる会のブログでも報告されていました。
» JICA地球ひろば「チョコラ!」上映会(市民映画館をつくる会ブログ)

小林監督からの報告:松本〜京都

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8月上旬、松本〜京都での上映にあわせてトークショーを行った小林茂監督からのレポートが届きました:

8月1日(土)

今日から3日間は私の地元の長岡まつり。昭和20年8月1日未明、空襲により長岡は焼け、約2500人が亡くなりました。その復興を祈念して花火が打ち上げられ、今に至ります。5年前の10月には中越地震。その翌年から復興祈念花火フェニックスが加わりました。「ジュピター」の音楽とともに信濃川いっぱいに打ち上げられる花火に市民は涙します。この花火の最後、大輪の花火の中に「不死鳥」が羽を広げます。

ケニアに「チョコラ!」撮影で滞在した3年前は当然、花火は見ることができませんでした。しかし、松下さんが連れていってくれた日本食レストランにあった朝日新聞の一面に、そのフェニックス花火の写真が掲載されていたのです。

さて、この日は映画を公共ホールで上映会を続けるNPO法人「松本シネマセレクト」主催の「チョコラ!」上映会。駅から程近い「Mウイング6階ホール」。こういう形で月に数回も映画を上映するという活動にまず、驚き。運営スタッフも入場料を払って映画を見る。「松本に来て、好きな映画を見られない、都落ちした気分でしたが、この活動を知って、参加しました」という若き内科医。そうそう松本は信州大学の医学部の本拠。
上映後、スタッフの一人と対談形式で講演。お相手の男性Hさんは、長岡の大学を卒業し、新潟・市民映画館シネ・ウインドで働いたのち、地元に戻られた旧知の仲間。うーん、人生はつながっているなあ。「映画の前にコバさんから思春期という言葉がありましたが、それを念頭においてみたら、とても見やすかったし、そういう割りきりがコバさんらしいと思いました」とHさん。

書籍にサイン。私の前作「こどものそら」を伊那で上映したというお母さん方が、運営するNPO法人「山の遊び舎はらぺこ」の資料をもって、来てくれていました。また、南信で「チョコラ!」自主上映を計画している方も。

新幹線で日帰りは大変だろうからと、車をだしてくれた目黒さん、同行のマヒトさん。信州名物「お焼き」を土産にいただき、霧深き信州道を帰りました。松本セレクトのM代表をはじめ皆さん、どうもありがとう。


8月4日(火)

京都駅の南にある京都みなみ館の初日、舞台挨拶。座り心地のいい座席とクリアなスクリーンと、自然な感じの音響。すばらしい。この日は通常の初日の土曜日ではなく火曜日。また、上映作品もアニメの次が黒澤明の「羅生門」といった具合。「映画館に足を運ぶというエネルギーがとても落ちている。アニメを見に来た人が、あれ、これって、京都が舞台のあの黒澤の映画だよな、という感じで、名作にも触れてほしい」と運営のSさん。運営は大変なご様子で、「この、3年ですね、急な坂道を下る勢いです」。そんな中、映画界に飛び込んできた地元出身の若い女性の方が、支配人でした。いい映画に接してほしいという情熱が伝わってきます。観客には前作「わたしの季節」の舞台となった滋賀県びわこ学園関係者も多く、うれしい再会。

初日の数日前には京都新聞の夕刊にA4用紙に収まらないほどの大きさで芦田記者の取材記事が掲載。それを見た。なるほど、でかく出ています。「それでか、前夜、透析した診療所のスタッフがいろいろ話しかけてきたのは」
(小林茂)

松本上映レポート

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ご報告が遅くなりました!
8月1日に長野県松本市で開かれた上映会の報告が製作事務局の小林眞人さんから届きました。小林茂監督による松本〜京都の様子の報告はこれに引き続き別エントリーでお届けします。

今日は有名な夏祭り「松本ぼんぼん」の日。街は祭りの準備で大忙し。そのためか40人ほどのお客様と会場が広いだけにちょっと寂しい上映会かと思いきや、祭りの熱気が伝染したのでしょうか、上映後は大変熱のこもった討論会となりました。

今回の主催、NPO法人コミュニティーシネマ松本CINEMAセレクトは松本市内の公共ホールでほぼ毎週上映会を開いています。まさに小屋を持たない映画館。お近くにお住まいの方は是非足を運んでいただきたいと思います。

仕掛け人&司会の花岡さん、理事の宮崎さんほかボランティアスタッフの皆さん、ありがとうございました。(小林眞人)

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今日は長野県でも有数の規模を誇る夏まつり「松本ぼんぼん」の日。

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今回の仕掛け人、CINEMAセレクトの花岡さん。彼は長岡科学技術大学在学中に監督と出会いました。

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上映前の挨拶をする小林茂監督

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熱の入った討論会

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NPO法人 コミュニティーシネマ松本CINEMAセレクト 理事長の宮崎さん。今日は裏方として映写をご担当。

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親指ピアノに興味津々。サイン会の間中遊んでいました。

長野・御代田北小学校での講演会

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モヨ・チルドレン・センターの松下さんがキャンペーンの道中、7月15日に長野県の御代田北小学校で行った講演会の様子が、モヨ支援者の増田さんから届きました。

7月15日(水) 8:30〜
長野・御代田
紹介ビデオの上映 & アフリカの子供たちのお話

会場: 御代田北小学校
出演: 松下照美
(小学生へのお話の後、お母さん方とのお話し会)

IMGP2771.JPG御代田の小学校へ行って、松下さんが子供たちにアフリカのお話をしました。
子供たちの素直な質問に、松下さんも楽しそうに答えていました。
遠い国アフリカの生の話を聞いた経験は、子供たちにとって忘れられないものとなるでしょう。

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次に、お母さん方との対話。松下さんはお母さん方にケニアの子供たちの話を聴いてもらうことによって、子供を育てる上で何が大事か本質を思い出して欲しかったようです。(増田)

※増田さんは他にも「チョコラ!」やモヨについて、ご自身のブログで紹介してくださっています。

松下さん無事帰国

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この映画と共に、4月下旬からまるまる3ヵ月間日本中を飛び回っていたモヨ・チルドレン・センターの松下照美さんは無事本日、ケニアに帰国されたと先程電話をいただきました。子どもたちとも無事再会を果たし、帰国早々バタバタともう仕事が始まっているようです。

帰ってみると、アフリカらしく(?)驚くような事が沢山起きていた事が判明したりするようで、このあたりについて詳しくは松下さんのブログで(公にできるような事は)報告されることと思いますので、お楽しみに!(^^)

とはいえ、そのトラブルのうちの1つはまずはインターネットへの接続が出来なくなっている、というものだということで、「無事帰国したとのご報告がちゃんとできず、申し訳ありません、と皆さんにお伝えください」とのことでした。どうぞ皆さんこれからもご支援、よろしくお願い致します。

仙台上映レポート

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上映&講演会連続レポート第三弾は、7月20日(祝)に仙台で行われた上映&講演会の報告です。製作事務局の小林眞人さんから届きました:

前日とは打って変わって快晴となった仙台、今回の「子どもたちに家を!」キャンペーンも上映付きはここ、エルパーク仙台が最後。機材を新潟から持ち込み、ブルーレイによるハイビジョン上映。「アマニ・ヤ・アフリカ」を応援する多くの学生ボランティアの方々。急遽決まった「サカキマンゴー・ライブ」と大いに盛り上がった一日となりました。

それにしても3ヶ月という長期にわたったキャンペーンを精力的にこなしてきた松下照美さんは27日、ようやく解放されてケニアに帰るそうです。「早く子どもたちの顔が見たい」と話されていました。本当にお疲れ様でした。(小林眞人)

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総勢20名近くの学生ボランティアが会場準備の手伝いに駆けつけてくれました。

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主催者の石原さんは「アマニ・ヤ・アフリカ」というNPO法人の代表として活躍されています。

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開演前の様子

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新潟から駆けつけ、小林茂監督のメッセージを代読する「小林茂の仕事Oたすけ隊」代表の目黒さん。

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アフリカ渡航経験者が多い今回の会場で、少し緊張気味に話をされる松下さん。

名古屋〜大島 小林監督からの報告

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7月上旬、名古屋での劇場公開での舞台挨拶やテレビ出演、その後伊豆大島での上映&講演会へと渡航した小林茂監督からのレポートが届きました:

7月4日(土)
名古屋シネマテーク初日。会場いっぱい駆けつけてくれ、補助イスがでる。名古屋では1982年くらいから20年間、「名古屋福祉映画祭」に参加してきた関係で、車椅子利用者の友だちも多い。昔は映画館へ車イスで行きにくかった。「自分たちも映画を見たい」という思いが、「福祉映画祭」の動機のひとつでもある。この日も数人が参加。エレベーターまでの階段は皆で担いで、劇場も狭いので、それぞれ時間帯をずらして来てくれる。「シネマテークは少し不便だけど、スタッフがとても気軽で来やすいよ」と映画好きな車椅子利用のHさん。

午後5時からは松下照美さんの講演会を鵜飼信孝ご住職の計らいで乗西寺で行い、そのまま懇親会。映画を仲立ちに友だちができる。うれしい。名古屋よ、ありがとう。後日、障がい者の権利拡充に奔走してきた方からメールをいただいた。
 

昨日は、『チョコラ!』、ありがとうございました。
映画のフィルムの向こう側には、言うに言えないことが
山ほどあって、哀しくて、切なくて、、、。


だけど、生きていかなくてはならない現実。
生きていることのすばらしさを伝え続けなければ、
自分のこととして捉えられなくなってしまう、
愚かな人間。

久々なのはいけませんが、
福祉映画祭の頃の自分をみつけました。
ありがとうございました。



7月8日(水)
NHK名古屋の午前中の生番組「さらさらサラダ」に出演。人物を浮かび上がらせる番組で『 阿賀に生きる』『わたしの季節』などとともに『チョコラ!』を宣伝。ドキュメンタリー映画に何をみてきたのか。透析をしながら、次回作があるのか。自分を振り返った。

7月9日(木)
静岡。以前、法務省の国際協力の部門から、ケニアのリハビリテーションスクール(映画では更生院)に派遣されていたという大学の先生と会う。映画の舞台のティカとは割合近いところだったようで、「映画はとてもなつかしい」とのこと。「いつもつきあっていた子どもたちが映画の中に出てくるのですからねえ。施設では逃亡事件などいろいろ子どもたちはやってくれました。『チョコラ!』を先に見ていたら、子どもたちとの対応も違っていたのではないかと思うほどです。路上生活や家族との関係など実態は知りませんでしたし。映画の中でピラフを作る場面がありますが、おいしそうでしたね。施設では食事はすごく悪かった。逃げ出すのもわかるような気がしました」。

7月12日(日)
午後7時。伊豆大島南端、波浮港近くの都立海洋国際高校の寄宿舎(ドミトリー)での『チョコラ!』上映と私の講演会。男女あわせて約160人が参加。ここはほぼ全員が寄宿舎生活。船も所有し、生徒はスタッフとして長い航海に出る。「海を通して世界を知る」というのが目標の一つでもある。

この高校の前身となる大島南高校の時代に起きた生徒水死事件が、現在のこの高校の礎にあるという。1995年5月、同校の1年生ら12人が上級生が計画した寄宿舎近くの港での度胸試しに参加。高さ約10メートルの堤防から飛び込み、3人が水死、1人が行方不明になった。上級生のしごきやいじめが常態化した中で4人が飛び込んだ、教職員は事故を予見できたと裁判所が認定した。(共同記事より参照)
毎年5月、慰霊碑の前で全員が祈るという。

「チョコラ!」上映。今回の講演はケニアでの実体験を話してほしい、というS先生の希望もあり、映画のシーンをなぞる形で映画撮影の現場を話した。水浴びするチョンバとの出会いと彼の肉体の意味するところ。マウラの突然の死去。アンドリュウーの父との関係。庭をゆっくり歩き、甥っ子との記念撮影の場面の意味。HIVに感染しながら映画に登場してくれたルーシーさん一家。その長女マーガレットが食事の前に「コバ(私のこと)の病気が良くなりますように」と祈ってくれたことにたいする衝撃と私の変化。ペンキの缶でピラフを作り、歌い踊る夜のシーン。「生きるということは、本来、サバイバルで、それだけで、おもしろいものではないか」と結んだ。

講演後、生徒に囲まれ質問攻めにあった。その中に「受験の準備で忙しくて、こんな会には出たくない」と言っていた生徒も含まれていたと、翌日、先生から聞いた。

翌朝、港までS先生から送ってもらう。港には、「昨日の映画と講演がとてもよかったので、監督と会いたくて来ました」という地域のご婦人二人が待っていた。地域の方々も参加されていたのだ。船が出る。3人が手を振って別れを惜しんでくれ、私も手を振った。「伊豆の踊り子」の下田での分かれのシーンのようだ。そうすると、私は高橋英樹か三浦友和か。大島は「伊豆の踊り子」のモデルとなった旅芸人一家が住んでいた島でもある。(小林茂)

河合塾エンリッチ講座レポート

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上映会や講演などのレポートが、いくつか溜まっておりました。
連続でお届けします!

まずは、7月2日(木)に河合塾津田沼校で行われた「河合塾エンリッチ講座」での松下照美さんの講演会の模様を、当日司会を担当してくださった英語科講師の坂井一任先生から投稿でお伝えします:

河合塾の松下さん講演、おかげさまで大成功でした。河合塾生徒、他のNGO活動家、河合塾スタッフなど約70人が、映像と松下さんの話に熱中し真剣な質疑応答も含め、あっという間に所定の時間が過ぎてしまいました。
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会場は7時過ぎに閉会しましたが、その後も十数人の生徒らが松下さんを囲み河合塾講師室で8時半頃まで談話が続きました。若い学生たちが、松下さんの生き方に触れて人生の生き方という根本的問題について真剣に考え始めたようです。松下さんも、若者一人一人と直接触れ合うよい機会になったとおっしゃっていました。
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kawaijuku03.jpg講演で放映された20分のフィルム「モヨ・チルドレン・センターの今」、また「チョコラ!」の予告編、今にもあの子供たちがスクリーンの外に飛び出してきそうなほどのリアリティとエネルギーで、私は勿論見る者すべてに感動を与えます。当日司会進行を務めながら、もっともっといつまでも見ていたい気持ちになりました。

松下さん講演、今後まだ続きがありますのでしばらくお忙しいと思いますが、どうぞご自愛ください。(坂井)

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大阪舞台挨拶・びわこ学園上映会

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先週末の大阪での舞台挨拶、滋賀のびわこ学園での上映会の報告が小林茂監督から届きました。ちなみに監督はちょうど今ごろ、名古屋での舞台挨拶へ向けて新幹線の中と思われます(^^)

6月27日(土)。大阪の第七藝術劇場(七藝)で『チョコラ!』の初日。

早く来た女性がおられたのでお声をかけますと、京都の中学校の先生でした。入場を待つ長い列に「意外と若い人が多いなあ」と支配人。関西は松下照美さんや私にとって縁が深いところ。次々と知人・支援者の顔も見えます。お祝いの花束が会場を華やかに。舞台挨拶にいっぱいの拍手。急遽、関係書籍のサイン会場を設営してくれた劇場のスタッフに感謝。

同日。滋賀県野洲市で「重症心身障がい者施設「びわこ学園」の公開講座として、『チョコラ!』上映とトークが開かれました。ここは前作『わたしの季節』の舞台です。70人ほどの盛況。私は、『チョコラ!』は『わたしの季節』の延長上にある作品です、と話しました。 

松下さんに質問が集中。その中で「ケニアで障がいのある子どもはどうしているのか」という質問はこの講座らしい。松下さんは、「モヨの孤児院にいる知的障がいのあるブル(13歳くらい)は今、小学校の特殊学級に通っています。彼は3歳くらいからストリートに出て、なんとか生きてきたようです。その生活力はたくましい。孤児院に連れてきたとき、いくら石鹸で洗っても真っ黒い水が出てきたのを覚えています」と話されました。すてきな講座を準備してくれたスタッフの皆様、ありがとうございました。  

oyayubipianocover.jpg6月28日(日)。映画の音楽担当で、親指ピアニストのサカキマンゴーさんが、前夜の東京でのライブのあと、高速を飛ばして、七藝にかけつけてくれました。「いいぞ! マンゴー」と声が飛びます。さすが地元。観客を一気にひきつけ、さわやかに一曲。ファンも初めての人も大満足。拍手に包まれた。

マンゴーさんは、親指ピアノを探すアフリカの旅を綴った新著『親指ピアノ道場』を高く掲げて「よろしく!」。一冊もらった。これは面白い本だ。


さて、前述の先生がメールを送ってくれました。


今日は舞台挨拶に大阪まで来て頂き感激でした。そして、監督とたくさんお話ができて一番のりでいって本当に良かったです。私と同じくらい早く来ている人がいるんだ・・・と思ったら小林監督だったとは・・・

最近の中学生、全般的に若者たちとアフリカの子どもたちとの相違点もこの映画を通して考えました。でも最終的には生きてさえすれば楽しみはある!家族というものが本当に大切なものであるということの二つを感じました。またいろいろな場面で作品を提供されることを期待してどんどんこの映画を宣伝していきます。ご活躍をお祈り致しております。あと、監督のご病気のことを知り、大変な中撮影をされていたのだと思うとさらに貴重な映画だと思いました。本当に体には気をつけて下さい。(抜粋)

日本の学校現場も気になりますが・・・。ともかく、のんびりと。御礼まで。(小林茂)

***

大阪の第七藝術劇場での舞台挨拶の様子は、七藝のサイトでもご覧頂けます!
» 映画『チョコラ』舞台挨拶(第七藝術劇場 - イベント)

「世界中のアフリカへ行こう」

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book_gotoafrica.jpg劇場用パンフレットに素晴らしい署名原稿を寄せていただいた、管啓次郎さんから、お仲間と行った連続講座から生まれた新刊「世界中のアフリカへ行こう」が送られて来ました。管さんは最終章の「〈スタイル〉「アフリカ」が旅するとき―ヒップホップにはじまって」を担当されています。

満員御礼!@ユーロスペース最終日

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5月9日に上映をスタートしてからまるまる5週、ユーロスペースのスタッフの皆さん、そして何よりも、お忙しい中、それこそ日本全国から渋谷に駆けつけてきてくださった何千人もの観客の皆さん、本当にありがとうございました。

最終日、お客さんの入れ込みには間に合わず上映が始まった後に劇場に到着。すると配給の木下さんと劇場の北條さんが、何も言わず「まぁとにかく中を見てごらんなさい」と。言われるままに劇場内へ。ちょうどアントニーが児童局の面談に向かうシーンで場内は明るく輝いていて、私の目の前に現れたのは、お客さんの頭、頭、頭! 最後尾には立って見ている人もいるではありませんか!(消防法的にこの部分は伏せておいた方がいいのだろうか?(^^;;) 最終日が近づくにつれてお客さんの数が増えてきていたのは知っていたのですが、上映期間中、お客さんの入りで一喜一憂していたこの5週間の全てが思い起こされ、なんとも感無量でした(^_^)

「チョコラ!」はこれからもまだまだ走り続けます。この週末には広島、札幌、函館で初日を迎え、昨日14日の福山での上映会には予定していた300人を大きく越えるお客様がいらっしゃったとのことです。福山でこの間本当に精力的に動いてくださったケニア・ハランベグループの皆さん、ありがとうございました!

2009年5月24日、東京渋谷のユーロスペースにて行われた、環境広告メディアクリエイターのマエキタミヤコさんと、モヨの松下照美さんのトークショーの模様です。全3部、通しで約31分になります。

「チョコラ!」をとっても気に入ってくださっているマエキタさん。映画に対して、以下のような熱いコメントをいただいています:


びっくり。すっごくクール。
世界一押し付けがましくないドキュメンタリー。
ケニアのストリートチルドレンの貧しさと凛々しさと美しさとカッコよさを、美化せず、悲惨化せず、ポエティックに、ユーモアたっぷりに、こんなに接写で描けるなんて。奇跡的。小林茂監督って、すごい。
国際協力やODAやNGO活動や人権や貧困解決や環境への取組みって、本質的に『子ども好き』『子どもへのリスペクト』なんです。
教育関係の人、社会貢献・途上国支援・世界旅行に興味のある人には、ぜったい見てほしい。『子ども好き』ってどういうことかが、わかります。
支援した皆さんの見識にも、脱帽。
日本がこんな文化的に豊かな国だったとは。(泣)
マエキタミヤコ

2009年5月13日、東京渋谷のユーロスペースにて行われた撮影の吉田泰三さんと、モヨの松下照美さんのトークショーの模様です。全3部、通しで約30分になります。

公開2日目、ユーロスペースで4回目上映後に行われた親指ピアノ奏者・サカキマンゴーさんによるミニライブの模様をお送りします!

本編上映中はずっと客席の後ろで映画を鑑賞していたというマンゴーさん。上映後の余韻の中でどのようにライブを始めるのがいいのか若干悩んだとのことですが、とんでもない! 見事にそのまま劇場はサカキマンゴーの世界へ。最後にはオールスタンディングで踊りながらの大合唱(^^) ユーロスペースの歴史に残るイベントとなりました!
それでは、全5部、総尺約40分。たっぷりとお楽しみ下さい。

» サカキマンゴー公式サイト

【動画】松下照美トークショー 5月9日

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2009年5月9日、公開初日の夜の回に東京渋谷のユーロスペースにて行われた松下照美さんのトークショーの模様です。全4部に分かれていますが、通しで約36分になります。

【動画】初日舞台挨拶 5月9日

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大変遅くなりました!
5月9日(土)、東京渋谷のユーロスペースでの初日舞台挨拶の動画レポートです。

文字と写真でのレポートは以下のエントリーをご覧ください:
» 公開スタート! 舞台挨拶&トーク

帯広上映会報告

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おびひろ女性塾ぱすの郡山さんから、5/28の帯広での上映会の
当日の様子を非常に丁寧にご報告いただきました。
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「チョコラ!」観て!聞いて!
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早めに帯広入りしたぞうさんとテルさんは、コミュニティラジオFM WINGに生出演。 テルさんは、アフリカの子どもたちが「必要とするものと必要とされるもののように自分の中にスポッと入ってきた」と移住した経緯、ティカの街の様子、テルさんの活動についてお話されました。 ぞうさんからは、小林監督がこだわったテーマ「思春期の男の子たち」についての話、「ケニアの子どもたち、"生き生きとした裸の子どもたち(服は着ていますけど)"を観て、こーいう風でもいいんだ!今の自分をさらけ出して、今の自分を認めてやっていいんだ!と、元気をもらえる映画。チョコラたちに出会ってください!」と映画のPRがありました。
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19:00 おびひろ女性塾「ぱす」代表の清水から、ぞうさんとテルさんの紹介と二人からの挨拶でスタートしました。
入場者 213名(スタッフ 6名含)、ビッシリのお客さんでビックリ!帯広版小林監督のメッセージ付きパンフは、200部しか印刷していなかったので、急きょ増刷。
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20:45 テルさんの講演会。30分の時間をとり、テルさんの活動についてお話ししてもらいました。

講演終了後の質疑応答からいくつか紹介すると、
Q. ケニアにDVはあるのか?
→基本は男尊女卑。でもどこでも女の人は強い。なので どちらが強いとかなんとも言えない。

Q. 映画の中に出てきた 家出を繰り返す子の本当の理由は?
→彼らは全て本当の事を話すわけではない。強く聞き出す事もしない。話したい時に耳を傾ける。なので、本当のところの理由は判らない。

Q. 運営資金はどうしているのか?
→自分の資金と、配った案内の通り、皆様からの援助・募金で成り立っています。

最初手を挙げる人は居なかったけれど、 2人目からは積極的に質問が出ました。
遅い時間にもかかわらず、皆さん熱心に聞いていました。
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21:20 終了後に物販。パンフ&リーフレットのセットと缶バッチが飛ぶように売れました。また、ぞうさん、テルさんと直接お話したいという人が後を絶たず・・・
閉館時間は22:00 荷物を抱え、走りさるように会場を後にしました。
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交流会は 居酒屋「よりみち」にて
お手伝いしてくれた おびひろ女性塾 Colours のメンバーと、宇井さんご夫妻。
皆、それぞれに感想があり、ティカの話も終わるところ知らず・・・
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宇井さんの新曲♪「あなたへ」の優しい歌で交流会は締めくくられました。

チケットを預かってくれた人 、平日時間を作って観に来てくれた人 、新聞&ラジオ。
会う人、会う人が、「チョコラ!」を理解し、協力してくれました。
「ぱす」は、みんなに支えてもらっているから活動できるのだ。と、あらためて実感できたのは、「チョコラ!」のおかげです。人と人の繋がり、人の優しさに感謝です。

「チョコラ!」は、まだまだ スタートしたばかりですね!          (文責 郡山)

柏崎上映会

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製作事務局の小林眞人さんより柏崎の金泉寺での上映会の報告が届きました。

中越沖地震から一年半、ようやく復興がなった新潟県柏崎市にある金泉寺(こんせんじ)での「チョコラ!」上映と小林監督・松下さんのお話が行われました。主催のご住職と「シネフレンズ」の尽力により60名近くの参加。上映後の会場は熱気であふれ、鋭い質問も飛び出しました。終了後もたくさんの方が残り、監督と松下さんを質問攻めにしていました。(製作事務局・小林眞人)

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ほぼ全壊の被害を受けた中越沖地震から一年半、復興を遂げた金泉寺

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佐藤真監督の位牌を胸に挨拶をされる主催の小林住職(小林住職は、佐藤真監督のご親戚にあたる)

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親指ピアノに興じる子どもたち。最後まで遊んでいました

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「映画の子どもたちは自分たちを不幸だと思っているのでしょうか」と質問する少年と俳優の小林三四郎さん(上)、小林茂監督

新潟・与板上映会

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製作事務局の小林眞人さんより、新潟・与板の喫茶「でくのぼう」での上映会のレポートが届きました。

今日は最高気温30度を超える中、JR長岡駅から北北西に15kmの町、与板の喫茶「でくのぼう」での開催。オーナーの大平さんはじめ、以前から茂監督を支援されてきた方々15名にお集まりいただき、熱気むんむんの会となりました。
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上映が始まる頃には夕闇となり、周りの田んぼからは蛙の合唱がまるで、効果音よろしく聞こえ映画を盛り上げていました。(製作事務局・小林眞人)

新潟国際情報大学で講義

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「チョコラ!」いよいよ新潟の大学に進出

5月20日、新潟国際情報大学の越智敏夫先生(政治学)の授業を公開講座として
本編とは別の特別版を上映し、約180人の学生諸君を前に、私と松下照美さんの講義が開かれました。
同大学は「チョコラ!」の製作にいち早く協力の申し出をいただきました。
アフリカで青年海外協力隊の経験をされ、現在同大学の近くでパン屋さんを開かれている方やシネウインドのスタッフも参加してくださり、おもしろい授業となりました。
学生の方から「ケニアの植民地支配の影響をどんなところで感じますか」とすごいテーマの質問に、松下さんは「西洋人を見るケニア人の目線」と答えておられました。
私たちは久しぶりに学食を体験。そのおいしさに感嘆しつつ、越智先生にお別れをしました。
学生のみなさん、シネウインドで本番を見てね。

監督・小林茂

新潟・三条上映会

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製作事務局の小林眞人さんより、新潟・三条での上映会のレポートが届きました。

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ティカを思わせるさわやかな夕暮れ時、新潟県のほぼ中央にある三条市の県央地場産センターに50人を超える参加者を迎え、映画と講演が行われました。開演前からパンフレットとブックレットも飛ぶように売れ、監督と照美さんはサインに大忙し。
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主催の神田さんは「みずすまし」というエコロジーショップをされています。これまでも茂監督の作品の上映会を何度も開いてくださり、そのたびに多くのお客様に見ていただいています。お話の仕方や物腰は大変穏やかな方なのですが、うちに秘めたるパワーに毎回圧倒されます。(製作事務局・小林眞人)
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新潟公開御礼/監督・小林茂

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 5月16日(土)より、新潟市のシネ・ウインドと十日町シネマパラダイスでの同時公開。いままで、新潟県内2館で同時公開は異例です。

 さて、舞台挨拶は16日、シネウインド。これは井上さんからのレポートのとおりですが、「 阿賀に生きる」をともに作ったシネウインドの仲間たちのところでの公開とあって、監督の佐藤真さんの全面協力でできた話をするとともに、完成を見ずに逝ってしまったけれど、映画館に彼が来てくれていると思うとお話しました。映画の感想はすばらしく、自分のこととして熱く語ってくれました。

 17日(日)午前は私、事務局の小林、目黒両氏の住む長岡での公開。ほぼいっぱいでした。この映画の初期の資金作りに奔走してくれたIさんらの顔が見えて、感謝にいっぱい。
 夕方からは十日町シネマパラダイスという1年半前にできたばかりの映画館。おしゃれな、座席もスクリーンも音響もすべて新品の東京の劇場でもなかなかないすばらしい映画館。わが町に映画館を、という岡本館長のお話を聞いて感激。大手の配給の映画はなかなか公開ができないなか、よくがんばっています。
 「結局、意志なくして映画を流していてもお客様はこない、意志ある映画と映画監督、 それらをつらぬく映画館として意志、それらを貫かねば、こんな地方ではやっていけない」というお話にまた、また、感動。
 私は翌日NHKの取材にあわせて長岡にもどりましたが、松下さんは十日町市松之山地区の人々と交流会に参加してもらいました。盛り上がりは推してしるべし。十日町の人々の反応はすばらしかったもの。

今度の日曜日5/24の夜の回の上映後に、環境広告メディアクリエイターのマエキタミヤコさんと松下照美さんのトークがあります。

●5/24(日)18:40の回上映後@渋谷・ユーロスペース

マエキタミヤコさん × 松下照美さんのトーク


『チョコラ!』を見て大感激したとおっしゃっていた、マエキタさん。
4月に小林監督にも会っていただき、夜遅くまで盛り上がっておりました
また、チラシにはこんなコメントもいただきました。

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ケニアのストリートチルドレンの貧しさと凛々しさと美しさとカッコよさを、美化せず、悲惨化せず、ポエティックに、ユーモアたっぷりに、こんなに接写で描けるなんて。奇跡的。
教育関係の人、社会貢献・途上国支援・世界旅行に興味のある人には、ぜったい見てほしい。『子ども好き』ってどういうことかが、わかります。
ーーーマエキタミヤコ(環境広告メディアクリエイター)

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アフリカを応援するプロジェクトをはじめたマエキタさん、松下さんとのお話しも楽しいお話しになると思います。
ぜひお越しください!!


マエキタさんが代表を務めるサステナのホームページです。
http://www.sustena.org/

(宣伝:原田)

長岡上映会レポート

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長岡の「市民映画館をつくる会」ブログにて、5月17日に小林茂監督の地元・長岡で開かれた上映会の模様がレポートされています。前日の新潟シネ・ウインドに引き続き、長岡でも満席。新潟発の映画ならではの順調なすべり出しです(^^)

» 長岡が作った映画だと言って下さい(市民映画館をつくる会ブログ)

※5月18日(月) 18:10〜 NHK新潟県内ニュース枠で、小林茂監督のインタビューがオンエアされる予定です。新潟県内にお住まいの方はお見逃しなく!

新潟初日レポート

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シネ・ウインドの井上さんよりレポートが届きました!

 5月16日(土)、とうとう「チョコラ!」新潟上映が始まりました。普段から小林茂監督からは様々な形でお世話になっているシネ・ウインドとしては、正に待望の劇場公開。しかも東京公開からたった1週間違いなんて、私たちとしては異例の早い時期での上映です。初日に来館する小林監督と松下照美さんのためにも「盛り上げねば!」と、専従およびボランティアスタッフ一同やる気と緊張を抱え初日を迎えたのです。
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 徐々に増えてきた上映問合せを励みに必死でDLPプロジェクターの操作を覚えた前夜、「お客さんは来てくれるだろうか」と実は少し心配していました。しかし当日は、開始時刻の12時が近づくにつれ増えてくるお客様の姿に一安心。小林監督の同級生も保育園児のご一行も高齢のご夫婦も見受けられるほぼ満席の状態の中、小林監督と松下さんの舞台あいさつに続いて「チョコラ!」は始まりました。
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 上映が終わると同時に劇場は大きな拍手に包まれ、お客様たちもとても楽しまれたご様子でした。その後は小林監督と松下さんのトークに。普段は劇場で見かけること自体少ない未成年も含む幅広い世代の方から質問があり、30分強の時間はあっという間に過ぎました。
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 その後は劇場ロビーに場所を移動。パンフレットにていねいにサインをしていく小林監督と様々な質問に応えていく松下さんの姿が印象的でした。「阿賀に生きる」以来ずうっと小林監督を応援し続けてきた新潟の人たちの中にはその体調を気遣う人もいて、つくづく「この時期に新潟で上映できてよかった」と感じ入った次第です。
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 テレビ局の取材もあったこの日の「チョコラ!」上映。この初日の盛況を弾みとし、あと2週間さらに多くの方に観ていただけるよう各方面に呼びかけて行きたいと思います。
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 多くの皆様のご支援で、アフリカ・ケニアに旅立ったのは3年前の6月でした。

 5ヶ月間の撮影、1年半にもおよぶ編集、そして、公開準備をへて、このたび劇場公開を迎えました。「ケニアの路上で生きる子どもたちの映画」の枠組みをこえて、 日本も含めた現在の世界で、かけがえのないものは何か、それを、観客とともに考え、あすへの生命力をかきたてられる映画になったこと、みなさまの感想から感じ取りました。映画に登場する人々が、ある覚悟をもって、「世界」に発信している姿がなんとも小気味いいのです。ともかく「見てもらえれば、おもしろい」ということのようです。

 公開にあたり、カメラの前に立ってくれた人々をはじめ、スタッフ、劇場、配給関係者、そして、この映画「チョコラ!」を自分のものとして見てくれる皆様に深く御礼申し上げます。

5月9日 「チョコラ!」監督・小林茂

公開スタート! 舞台挨拶&トーク

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ついに、渋谷ユーロスペースでの上映がスタートしました!
初日には舞台挨拶やトークショーを行い、駆けつけてくださった大勢の皆さんに、この映画の新たな船出を祝っていただきました。

お客さんが集まらなかったらどうしよう、と、不安でいっぱいの気持ちを抑えながらユーロスペースに少し早めに到着すると、そこにはもう既に開場を待つ多くの人たちが。
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プロデューサーの矢田部さんの司会で小林茂監督、撮影の吉田泰三さん、モヨの松下照美さんによる舞台挨拶を行いました。
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小林監督は子どもたちがくわえて吸っているシンナーのボトル(酒ビンを流用したもの)や映画音楽で使用している親指ピアノを見せたりしながら、映画への思いを語りました。
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モヨ・チルドレン・センターの松下さんも、子どもたちの映画をついに多くの方々に届けることができ、感慨深げでした。
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終了後は、小林監督にサインを求める人たちの長蛇の列ができ、またモヨの松下さんのまわりには現地の詳しい話を聞くために多くの方々が輪を作っていました。
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舞台挨拶やトーク、ミニライブの映像は、準備が出来次第アップする予定です!
乞うご期待!

初日舞台挨拶&サカキマンゴーミニライブについて、プロデューサーの矢田部のブログでも報告があがっています。併せてご覧下さい。
» 『チョコラ!』の週末(映画業界人ブログ/矢田部吉彦)

長岡・市民映画館をつくる会のブログでも報告されていました。
» 「チョコラ!」初日舞台挨拶(市民映画館をつくる会ブログ)

市民の市民による市民のためのメディア「JanJan」でも詳細なレポートが掲載されました。
» 映画「チョコラ!」の主人公はケニアのストリートチルドレン(JanJan)

映写チェック

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カサマフィルムのはたです。
いよいよ公開目前。
ユーロスペースにお邪魔して、映写チェックを行いました。

「チョコラ!」はビデオ作品なので、プロジェクターや上映メディアなど、映写環境によって見え方やクオリティが大きく左右されてしまいます。しかし、そこはさすがのユーロスペースさん。素晴らしい画質です! もちろん大画面。あまりに美しく、そしてこれまで見えていなかった細部までくっきり、はっきりと感じることができる画面に、ただただ圧倒されました。調整は、若干色の出方をいじった位で難なく終了。これは......私も、もう一度ゆっくり、この最高の環境で映画と対面したいと思いました。
このような素晴らしい環境を提供してくださったユーロスペースさんに感謝!

写真は夕方、下の子を保育園に迎えに行く道すがら、ふいに見えた虹。
明日からの大入り満員の幸運を運んできてくれますように!
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「チョコラ!」ミニ写真展スタート!

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IMG_0104.JPGカサマフィルムのはたです。
いよいよ明日から公開! という絶好のタイミングで「チョコラ!」ミニ写真展がスタートしました。なんと会場は表参道ヒルズ! 実は、昨年から様々なイベントで協力していただいているエイズ孤児支援NGO・PLASが、デザイン雑貨ショップ「Idea」さん提供の会場で行う展示「こどもたちのえがおに未来を。」の中の企画の一つとして実現しました。PLASの皆さん、イデアの皆さん、ありがとうございます!

「こどもたちのえがおに未来を。」
期間:5月8日(金)〜20日(水) 11:00〜21:00(日曜日のみ20:00まで)
会場:Idea Frames 表参道ヒルズ内ギャラリー
   ※表参道ヒルズ西館B2F

IMG_0100.JPG世界エイズ孤児デーである昨日(5月7日)は展示のオープニングパーティーがありました。PLAS、イデアのスタッフの皆さんをはじめ、イラストレーターのpe:peさん、PLASの活動を支援して下さっている企業の皆さん、マスコミの皆さんなどかなり幅広く多様な方々が集まっていました。PLASはエイズ孤児支援をテーマに掲げて数年前に設立された若手NGO。スタッフの多くがまだ現役の学生さんですが、ケニアやウガンダなどの現地での事業もすでに数多く進めている実力派。
waod09_banner.jpg.jpeg現在は「世界エイズ孤児デー キャンペーン2009」と題して、今回の展示に加えてブックレットの発行・配布、スペシャルイベントの開催、デザインフェスタ/アフリカンフェスタへのブース出展、著名人の協力によるチャリティーオークションなどなど一大キャンペーンを実施中です。

編集が佳境にさしかかっていた昨年春。新潟のある方のご紹介でPLASのスタッフに編集室まで来ていただき、お話を伺った時の事は今でも忘れません。その時点ではまだ、アフリカ関係のNGOの方々には見ていただいていない状態でした。ですから、アフリカが抱える問題や社会構造の描き方が不十分だと指摘される覚悟はしていました。しかし彼らの口から発せられた感想は意外なものでした。今まで様々なアフリカ関係の映画を見てきたけれど、どれも自分たちが体験し魅了されたアフリカとはほど遠いイメージだった。でも、この「チョコラ!」を見て、そこに映っている全てが自分たちが現地で見て触れて感じた実体験そのものであることに驚き、感動した、と。。。

その延長線上に、この写真展は企画されました。
そして私たちも、PLASの活動に最大限協力していきたいと思っています。
事務局長の門田さんは、パーティーのスピーチの中で、今後は母子感染予防に重点を置いていきたいと語っていました。まさにこの映画の中で描いているルーシーさん一家の状況とリンクして、不意に涙が出そうになりました。

「阿賀に生きる」追悼集会にて

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IMG_0098.JPGカサマフィルムのはたです。

毎年5月4日に、映画「阿賀に生きる」の舞台となった新潟・阿賀野川流域の安田公民館で行われる追悼集会。次々と鬼籍に入っていく登場人物の方々を毎年弔うというのを名目に飲んで歌って楽しくやろうという、「阿賀に生きる」の生みの親である旗野さんの毒舌ホストが名物の、知る人ぞ知るコアな集まり。今年も地元新潟はもとより、北は北海道、南は水俣まで日本全国から延べ100人以上もの酒飲み...もとい、志ある人びとが集まりました。

午前中は恒例の「阿賀に生きる」の上映。日本で一番きれいな状態で保存されている0号プリントでの上映です。お昼をはさんで、午後の回では冒頭の黙祷のあと早速チョコラ!の宣伝を大々的にさせていただきました! おかげさまでチケットも大いに売れ、自主上映の相談もいくつかいただきました(^^)

IMG_0095.JPGその後、集会は水俣病闘争の勇士・川本輝夫さんの足跡をたどる「没後10年・川本輝夫の仕事」へ。土本基子さんのお話しや、川本さんのご家族との座談会(びっくり裏話大会!)、そして毎年恒例の渡辺参治さんや大阪・網かけ一座の演芸大会。そのまま夜は温泉宿を借り切っての大宴会(メインイベント)へと傾れ込んで行ったのでした...(^^)
ご興味のある方、こわいものを見たい方、来年はぜひご参加をご検討ください!

以下、小林茂監督によるレポートです。

IMG_0096.JPG 「阿賀に生きる」が完成したのが1992年。翌年から登場した方々がつぎつぎお亡くなりになり、「 阿賀に生きる」追悼集会とめいうって毎年開催してきました。5月4日、17 回目の集まりでした。佐藤真監督も毎年のように参加されていましたが、一昨年、急逝され、みんなの気持ちの中では佐藤監督追悼の意味もあります。そこで、佐藤監督の前面協力で完成した映画「チョコラ!」(5月9日、渋谷ユーロスペース公開)の予告編を上映し、編集、制作のハタ、事務局の目黒、小林、そしてケニアから帰国の松下照美さんが挨拶しました。

IMG_0094.JPG 新潟公開は5月16日(土)から。新潟・市民映画館シネ・ウインドのスタッフIさんも駆けつけ宣伝につとめました。多くの方々に前売りチケットをお預かりいただきました。また、岩波ブックレット「チョコラ! アフリカの路上に生きる子どもたち」も皆さんにご購読いただきました。シンプルなつくりと迫力ある写真、なにより、監督である私の現場での心の軌跡がもうひとつのドキュメンタリーとなっているからなのか、飛ぶように売れました。IMG_0091.JPG

 なお、今回のゲストは水俣病の闘士、川本輝夫さんの没後10年を記念して、旗野さんとご家族の鼎談でした。川本さんを支えた家族はさまざまなご苦労をされたはずなのに、じつに淡々としたものでした。私が水俣の川本さん宅をお訪ねしたときにはたいてい作業服で、日ごろ闘争で留守がちな家のことに精を出されていたことを思い出します。
(「チョコラ!」監督、小林茂記)

配給をしております東風の木下と申します。

もう皆様はご覧になられましたでしょうか。
本日、5/5(火)の朝日新聞の生活面に小林茂監督のインタビューが掲載されました。
内容は、小林茂監督が自身の病気に苦しみながらも5ヶ月に渡るケニア取材を敢行し、
帰って来たあとの日本での編集中に現地の10歳の少女の祈りの言葉で気づいたこととは...。
是非、まだ読んでいない方は、お読み下さい。

あと、公開まで4日と迫りました。
初日には、小林監督と松下照美さんと吉田泰三さんの舞台挨拶、
2日目にはサカキマンゴーさんのミニライブもあります。
8日(金)からは、表参道のイデアインターナショナルの、「こどもたちのえがおを未来を。」の写真展の中で、映画『チョコラ!』のミニ写真展も行います。
是非、ご来場下さい。

DSCF0264.JPGのサムネール画像

清志郎さん死去

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カサマフィルムのはたです。
すみません、「チョコラ!」の宣伝ブログとは関係ない話題ではありますが、この瞬間に公に発言できる場を持っているのであれば、刻んでおかなければいけない出来事が、起きてしまいました。なんとなく心の準備は出来ていたことではありますが、歌手の忌野清志郎さんんがお亡くなりになったという報に接して、自分でも思いがけず愕然としています。

それほどの大ファンではなかったにも関わらず、想像以上に影響を受けていた自分がいることに気付き、少々当惑しています。2002年より清志郎さんの「聖地」とファンに言われる国立、しかも北口(しかも彼がその頃住んでいたのと同じ地区)に住んでいて、毎日のように「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」で下っていく「坂」や、「多摩蘭坂」を車で走っている(極たまに自転車でも)から、というわけではどうやらなく........。80年代後半の反原発運動と共にあった自らの思春期には当然「カバーズ」を何百回も聞きましたし、その後映画を作るようになってからも彼の音楽を映画に使ったり、予告に使ったりということが何度もありました。その度に、清志郎さんは音楽だけではなく、日本語の天才だとしみじみ感じていました。いや、やっぱりそれだけでもないような気がしてきました。。。

常に、体制どころか党派やグループ、個人に至るまで一切誰にも媚びずに、この日本で、ここまで皆からも慕われ信頼される存在になれる、という事実。まさに「信頼」できるもの全てが崩壊し、私たちはそれぞれバラバラになり、それぞれが大海に浮遊し続けているゴムボートように生きている現代にあって、そんなゴムボートであっても、しっかり目の前の生活を見つめて、お互い静かに愛しあい、そして大きな意味での方角さえ間違えなければ大丈夫さ! と懸命に勇気づけてくれていたように思います。

これから「阿賀に生きる」追悼集会に参加するため、高速の渋滞にはまりに行きます。今日は少しルートを変えて、清志郎さんが中学生の頃に自転車で下った坂を通って行くことにします。。。

2009043016570000.jpg本日も、ユーロスペース会議室をお借りして松下さんの取材。2つの取材を予定していたのですが、ひとつめが急遽キャンセルになってしまいました。

そして、もうひとつは、NHKラジオ国際放送の収録です。担当の方が、録音機を持ち込んでの収録です。収録一週間前に一度、松下さんと打ち合わせをしていたので、スムーズに進行。予定どおり2時間で終了しました。
5/12にラジオ第二放送で英語版が放送されます。その後、海外に向けて配信されるそうです。

2009043017260001.jpg取材の後は、岩波ブックレット「チョコラ! アフリカの路上で生きる子どもたち」が完成したとのことで、担当の方がわざわざユーロスペースまで持ってきてくれました。松下さんもコラムを書かれているこのブックレット、ぜひお買い求めください。

松下さん、「日本にいると、なんだか肩が凝るのよ」と少しお疲れの様子でした。「早く、ケニアの匂いと土埃に帰りたい」とおっしゃていました。ケニアにいると肩の力が抜けて楽に暮らせるんだそうです。すごくうらやましいな、と感じるのは僕だけでしょうか?
(宣伝 原田)

宣伝会議&パンフレット色校

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IMG_0089.JPGカサマフィルムのはたです。
いよいよ公開まで、あと1週間とちょっと。配給宣伝の東風さんのオフィスで久々の宣伝会議。前売りの売れ行きの様子や、メディアへの露出状況、今後のスケジュールの確認などなど。私はここまでどっぷりと1本の映画の公開に関わるのは初めてなので、何もかもが不安。あれもまだ出来てない、これもやらなくちゃ! という感じで焦りつつも、他の仕事もないがしろには出来ず...。(写真は会議後の机の上...)

IMG_0090.JPGそんな中、1つだけ完成へ向けて旅立ち始めたものがありました(^^)
劇場用パンフレットの色校があがってきました!
自分で言うのもなんですが、素晴らしい出来になりました。編集担当のEさん、デザイナーのWさん、署名原稿を寄せていただいたみなさん、ティカの街の味のあるイラストを描いてくださったMさん、詳細な地図を作ってくださったKさん、芸術的なイラストを寄せてくださったHさん、そしてパンフレット製作への出資を快く引き受けてくださったみなさん、本当に、ありがとうございました!(まだ終わってないって)
情報満載。お金はないので一部のページは白黒印刷の24ページものですが、映画を観たあとのみなさんの想像力をどこまでも飛翔させるべく、手間暇だけはたっぷりかけて、充実のパンフレットになっています。これで販売価格600円予定! しかも同時刊行される小林茂監督著の "ノベライズ版"「チョコラ! アフリカの路上に生きる子どもたち」(岩波ブックレット/定価700円(税込))とのセット販売も計画中。これはお買い得です(^^)
映画をご覧になったあとは、もう迷わずセットで買ってください!

富士ゼロックス・端数倶楽部で講演

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IMG_0080.JPGモヨ・チルドレン・センターに対する支援を続ける富士ゼロックス・端数倶楽部での松下照美さんの現地報告会。端数倶楽部というのはとてもユニークなシステムでして、つまりは給料の100円未満を寄付する事にすると、同じ額を会社からも追加され資金は倍に。それをどのNGOに対して使うかは、端数倶楽部の会員である社員が推薦できる、という仕組み。これまでに何名もの社員の方々が休暇を使ってケニアを実際に訪ねてきたという、とても積極的なみなさんとの議論は尽きず、予定時間終了後も松下さんは何人かのみなさんと夜の六本木の街に消えていきました(^^)

小林監督、地元新潟で取材を受ける日々

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長岡・市民映画館をつくる会ブログの方で、地元新潟に戻って現地メディアの取材を受ける小林茂監督の様子が連日レポートされています! とてもアットホームな取材の様子が見て取れる、微笑ましい写真も掲載されています(^^)

» 私たちは皆、人生が万人にとって公平ではないことを知っている。(04.22)
» 映画「チョコラ!」公開につき長岡での取材インタビューを受ける小林茂監督 (04.23)

松下照美さん、取材三日目

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R0012226.JPG松下照美さん、取材三日目。帰国した翌日からいろいろな取材を受けていただいてます。

約束の時間にお借りしたユーロスペース会議室に行くと、松下さんは一時間前に到着して、お知り合いやマスコミの方に電話をかけているところでした。「こういう場所がないと落ち着いて仕事ができなくて」と、さすがケニアでNGOを切り盛りされている方です。
今日は、「ふぇみん」という新聞の取材。巻頭の表紙に掲載されるインタビューということで、いつもより多めの時間を予定しています。
松下さんの話しを聞いていて印象に残るのが、いまの日本がいかに無機的な社会か、ということ。渋谷に降り立つと「なんでこんなに匂いがしないんだろう」と思うそうです。ケニアでは、どこに行っても、人がいて、いろんな匂いが溢れているんだそうです。ケニアは有機で日本は無機。普段生活していると感じないことを突きつけられるのも、取材立ち会いのの醍醐味です。そういえば、小林さんも東京に来る度に、駅での人身事故の案内を見て、東京はどういう場所なんだ、と思うと言っていました。

話しが盛り上がって約束の時間よりも、30分オーバーして取材は終了。写真を撮られるのが苦手という松下さん。カメラマンの方の指示で顔と体の向きを変えていました。写真は撮るのも撮られるのも難しいです。
取材の後は、夜の待ち合わせまで時間があるということで、ユーロスペースで上映中のドキュメンタリー『遭難フリーター』を鑑賞。派遣労働者という日本の若者の姿をどう見られたのでしょうか?
(文責:宣伝 原田)

松下照美さん来日!

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「チョコラ!」の現場、ケニアの地方都市ティカの街でNGOを立ち上げて活動を続ける松下照美さんが来日しました。これから約3ヵ月間、日本各地を映画と共にまわります。

IMG_0067.JPGもう10年以上現地で活動されているので、帰国、というかやっぱり来日、という言葉が似合うような気がしますが、ともあれ帰国直前は3ヵ月現地を離れるにあたって片付けなければいけない作業が山のようにあり、ほとんど寝ていなかったとか。それが功を奏したか、飛行機の中やトランジットの待ち時間はほとんどずっとぐっすり寝ていたそうです(^^)

傑作なのは、成田で荷物が出てくるのを待っている時、ある日本人の方から「いつもテレビで見ています!」と声をかけられたとか。「あら、はたさんはもうそんなに私のこと宣伝してくれているのかしら」などと冗談半分で思いつつ、「ありがとうございます」と普通に返事をしたら「今回はどちらへ行かれていたのですか?」との更なる問い。「最近はケニアの方でずっと仕事をさせて頂いております」との答えに相手の方は納得されていたとのことですが。。。うーん、誰と間違えられたのでしょう!?(^^)

IMG_0065.JPG先週の土曜日に、明治学院大学 国際平和研究所との共催で、特別試写会&パネルディスカッションを開催しました。学生さんやNGO関係の方々など150名程のみなさんに集まっていただき、なごやかな雰囲気の中での上映会となりました。
会場として今回使わせていただいた明治学院大学のアートホールは、八角形という不思議な形をしたホール。映画の上映や演劇の公演にも使えるように設計された、おしゃれな明治学院大学ならではのスペースでした。

418-2.jpgのサムネール画像第2部のパネルディスカッションでは、小林茂監督、勝俣誠先生に加えて、校外実習として2月にケニア、それもまさにこの映画が撮影されたティカで研修をされた勝俣ゼミの学生さんたち6名も参加。当日になって突然ディスカッションの司会を振られたYさん、ゴメンナサイ! でも、Yさんや学生のみなさんからの感想や質問をベースに、会場を巻き込みながらとても深い議論ができました。明治学院大学のみなさん、参加して下さったみなさん、ありがとうございました!

※日之出出版のWEBマガジン「ゴロク電子新聞」に、この明治学院大学でのイベントの詳細なレポートが掲載されています。ぜひご覧下さい。
» 「チョコラ!」特別先行試写&パネルディスカッション

毎日毎日、バタバタと各方面との連絡をとっているうちに、あっという間に公開まであと2週間とちょっと。毎日の私たちのバタバタ具合のご報告を読んでいただいてもしょうがないのでは、と思いつつ、もっと生の、上映の現場からのレポートをこちらのブログでお届けできればと思っています。

私をはじめ、配給宣伝の東風さんのスタッフの方々、宣伝協力のスリーピンの原田さん、そして時には小林監督や、他のスタッフなど多彩な執筆陣でお送りする予定です!(コバさん、いいですよね?)

これまで何度もブログのようなものを立ち上げておきながら、毎回途中で挫折し続けている私ではありますが、今回こそはこの映画の公開が一段落つくまで、走り抜きたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します!

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